スーパーなどで見かける百合根ですが
使い道や食べ方がわからなくて
敬遠される方もいると思います。
百合根とはどのような
野菜でしょうか？
百合根とは
植物のユリの球根の部分が
食用に栽培されたものです。
近年では
コオニユリの球根が
百合根のほとんどを占めています。
百合根の栽培は
収穫できるまで
6年かかる
とても手間のかかる野菜です。
また
花のように隣片が
何重にも重なっていることから
「年を重ねる」
「和合」に通じるとされており
吉祥の象徴され
縁起の良い野菜とされています。
関西地方では
おせち料理に
使われることがあります。
百合根の産地と旬
百合根のほとんどは
北海道で作られています。
百合根は
収穫までに6年間かかる野菜で
同じ場所には7年間
植え付けることができません。
ですので
広大な土地がある北海道での
栽培が盛んになっています。
北海道産の百合根が出荷されているのは
10月〜2月ごろですが
旬のピークは
11月〜12月です。
百合根は収穫してから
2〜3ヶ月寝かせると甘みが増す
と言われています。
ですので
美味しくなるピークが
11月〜12月になっています。
百合根に含まれている栄養
百合根には
炭水化物
カリウム
食物繊維
などが多く含まれています。
イモ類と同じ
炭水化物が多く
エネルギー源としての働きがあります。
カリウムには
体の中の余分なナトリウムを排出し
体の中の水分を調節し
むくみを抑える働きや
血圧を下げる働きがあります。
また
食物繊維も豊富に含まれており
腸内環境を整える働きがあります。
百合根の食物繊維は
グルコマンナンという水溶性食物繊維で
コレステロールや
糖分の吸収を抑える働きがあり
動脈硬化や糖尿病予防に
効果が期待できると言われています。
ですが
デンプンが多く含まれており
カロリーが高いので
食べ過ぎには注意しましょう。
百合根の選び方
百合根は
色が全体的に白く
ころっと丸いもの
鱗片に張りがあり
しっかりと重なって硬く締まっている
購入時に
おがくずに入っているもの
を選びましょう。
百合根は
湿気を嫌う野菜です。
おがくずは
水分を吸収してくれ
鮮度を保ち
傷つくのを守ってくれます。
また
色が紫がかっていたり
黒ずんでいるものは
苦みがある場合があります。
百合根に毒はある？
ゆり科の植物には
毒があるものがあります。
百合根は
食用として栽培されているので
スーパーなどで市販されている百合根には
安心して食べることができます。
ですが
山野に自生している百合根や
観賞用に育てている百合根を食べるのは
毒があるものがあるので
絶対に食べないようにしてください。
保存方法
百合根は湿気に弱いので
購入時におがくずがあれば
袋におがくずを入れ
その中に埋めて
冷蔵庫で保存しましょう。
おがくずがない場合は
鱗片を傷つけないように
新聞紙やキッチンペーパーなどの
柔らかい紙に包み
袋に入れて
冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間は
おがくずがある場合
3ヶ月程度
紙に包んだ場合は
１ヶ月程度ですが
紙くるんだ場合は
結露し傷みやすいので
紙が濡れている場合は交換してください。
百合根の下処理方法
百合根は
おがくずの中で
保存されていることが多いので
おがくずを洗い流します。
鱗片を外側から
1枚ずつはがし
根元の部分は切り落とします。
はがした鱗片を
きれいに水洗いし
汚れを取り除きます。
変色している部分や取れない汚れは
包丁で取り除きます。
百合根を使った料理
百合根は
火を通す過程で
シャキシャキした食感から
ホクホクとした食感となり
ねっとりとした柔らかい食感
になります。
甘みがあり
クセの少ない野菜です。
茶わん蒸し
茶わん蒸しの具として
百合根が使われることがあります。
百合根の卵とじ
下ゆでした百合根を
だし
しょうゆ
みりん
で煮て
卵でとじます。
百合根のてんぷら
隣片をバラして
天ぷらにすると
百合根のホクホク感と
衣のサクサク感が
美味しいです。
百合根のバター炒め
百合根をバターで炒めて
塩コショウするだけで
副菜になります。
きのこを
一緒に炒めても
美味しいですよ。
まとめ
百合根は食用に栽培されており
栽培には
６年かかる野菜です。
百合根のほとんどが
北海道で栽培され
関西地方で
馴染みのある食材です。
おがくずの中で冷蔵保存すると
３ヶ月ほど日持ちします。
食感はホクホクで甘みがあり
栄養も豊富に含まれていますが
カロリーが高く食べ過ぎには
注意が必要です。
スーパーで見かけたら
百合根料理に
挑戦してみてください。