初めて家庭料理に挑戦する方向けに心構えや調味料の基本

家族に家庭料理を作りたいけど、料理って難しそう、苦手だな・・・と思っている方はいませんか。
はじめの一歩を踏み出すのは大変かもしれません。
ここでは料理初心者さんや苦手意識がある方でも安心して作れる家庭料理の基本などをご紹介します。

初めて家庭料理を作るときの心構え

料理を始めるときに心構えを知っていると、料理を楽しく長く続けて行くことができます。

完璧を目指さない

作るときにプロのような完璧な料理を作る必要はありません。
多少焦げたり、味が薄かったりなど思った通りにならないことが多いです。
どこが失敗なのかを考えることで次を作るうえでの貴重なヒントになります。
それを積み重ねることで自分が美味しいと思える料理が作れるようになります。

簡単なものから作り始める

まずは簡単な料理から挑戦しましょう。
卵焼き、味噌汁、野菜炒めなど、工程が少ない料理から始めるのがおすすめです。
凝った料理は簡単な料理に慣れたら挑戦してみましょう。

自分の好みで

初めて作るときはレシピを見る方が多いと思います。
ですが、レシピに正解はありません。
レシピは初めて作るときの目安と思って、自分が美味しいと思う、好みの味を見つけていくことが大切です。

料理を楽しむ

料理を作ることがストレスになると、苦痛になりしんどくなってしまいます。
美味しいものを作りたい、誰かのために作りたいなどの気持ちを持って取り組むと料理を楽しむことができますし、上達への近道にもなります。

初めての家庭料理向け 調味料の基本

調味料は料理の味を決める大切な要素です。

調味料の種類

調味料の「さしすせそ」

これは基本的な調味料を覚えるための語呂合わせです。

さ: 砂糖
甘味を加えます。料理によっては最初に加えることで浸透しやすくなります。

し: 塩
塩味は基本中の基本。素材の味を引き締めたり、保存性を高めたりする役割もあります。

す: 酢
酸味を加えます。さっぱりとした風味や、素材を柔らかくする効果もあります。

せ: 醤油
和食に欠かせない調味料。うま味と塩味、香りを加えます。濃口、薄口など種類があります。

そ: 味噌
和食の基本。大豆を発酵させたもので、風味とコク、塩味を加えます。様々な種類があります。

よく使う基本的な調味料

・油
炒め物や揚げ物など、加熱調理に必要です。
サラダ油、オリーブオイル、ごま油など種類によって風味が変わります。

・酒
料理酒や日本酒などがあります。
素材の臭みを消したり、風味を加えたり、煮込み料理を柔らかくしたりする効果があります。

・みりん
甘みと照りを加えます。
砂糖よりもまろやかな甘さで、上品な仕上がりになります。

・だし
料理に深みとうま味を加えるのに重要です。
昆布だし、かつおだし、煮干しだし、鶏がらスープなどがあります。
顆粒だしもあり、手軽に使えます。

あると便利な調味料

基本の調味料に加えて、料理の幅を広げてくれる便利な調味料です。

・こしょう
スパイシーな風味を加えます。
粗挽きや粉末があります。

・マヨネーズ
卵と油を乳化させた調味料。
サラダや和え物、炒め物など幅広く使えます。

・ケチャップ
トマトの風味と甘酸っぱさが特徴。
炒め物やソースなどに。

・ソース
ウスターソース、中濃ソース、とんかつソースなどの種類があり、料理によって使い分けます。

・ドレッシング
サラダにかけるのはもちろん、マリネ液としても使えます。

・豆板醤 (トウバンジャン)
中華料理によく使われる辛味調味料。

・甜麺醤 (テンメンジャン)
中華料理の甘味噌。

・鶏がらスープの素
中華料理やスープのベースに。

・コンソメ
洋風スープや煮込み料理に。

調味料に関するポイント

・調味料を加える順番を意識する。

味付けをするときに調味料をいれる順番を意識するとより美味しくなります。

一般的に「さしすせそ」を参考に、砂糖、塩、酢、醤油、味噌の順に加えると、味がしみ込みやすいと言われています。
料理によっては順番が異なる場合もありますが、まずは「さしすせそ」を基本にいれてください。

・加熱によって風味が変わる調味料

醤油
加熱すると香ばしい風味が生まれますが、煮詰めすぎると塩辛くなったり、風味が飛んでしまったりすることがあります。
照り焼きのように、香りを立たせたい場合は早めに、風味を残したい場合は仕上げに加えるなど、使い分けをすると美味しくなります。

味噌
加熱しすぎると風味が落ちたり、苦味が出たりすることがあります。
味噌汁では、火を止めてから溶き入れると風味が良いですよ。

酒・みりん
加熱するとアルコール分が飛び、風味や甘みが凝縮されます。
煮物などでは、早い段階で加えてアルコールを飛ばして使います。
みりんは、照りやツヤを出す効果もあります。


加熱するとツンとした酸味が飛びやすいです。
風味を残したい場合は仕上げに加えることが多いです。
マリネやピクルスなど、酸味をじっくりと染み込ませたい場合は加熱して使います。

 

初めての家庭料理向け 調理器具

調理器具はたくさんの種類があります。
初めて料理するときは最低限、必要なものから揃えましょう。
代わりになるものなどもあるので、料理を作る中であると便利と思ったものから少しずつ揃えていくと、無理なく続けることができますよ。

初めて料理を作るときのポイント

・簡単なものから作る
工程が少ないものや調味料が少ないもの、食べたことのある味のわかるものなどから作ってみましょう。

・下ごしらえを丁寧にする
野菜は切り方が揃っていると火の通りが均一になります。
肉や魚は下処理を丁寧にすると、魚の臭みがなくなり食べやすくなります。

・必ず味見をする
調味料は一度に入れるのではなく、少しずつ加えて味を見ながら調整しましょう。
特に塩味は修正しにくいので、入れすぎないようにしましょう。

・焦らず、ゆっくりと
最初は時間がかかっても一つ一つの工程を丁寧にしましょう。

まとめ

初めて料理に挑戦するときは、簡単なものから完璧を目指さずゆっくり始めてください。
料理は楽しんで続けていくうちに上達していきます。
はじめの一歩を踏み出すお手伝いができるとうれしいです。